リーズナブルな価格で食べられる新鮮なホルモンが売りの「ホルモン湯田のじゃん横」。食べログオーダー導入の経緯や効果について、店長の新山様に伺いました。
「ホルモン湯田のじゃん横」は、新鮮な和牛を一頭買いし、鮮度の高いホルモンをリーズナブルに提供する焼肉店です。近くに大学や会社もあり、ご来店されるお客様は地元の方が8割を占めています。
土日はお昼からお酒が飲めるので、昼飲み需要が多いですね。特に日曜日、この辺りはお休みの飲食店が多いので、旅行に来られた方や常連さんたちにお昼からお酒を楽しんでいただいています。
お店の形が長方形なので、スタッフのいる厨房からどうしても見えづらい席があって…。大きな声で「すみません」と呼んでいただかないと注文できない、席配置によるジレンマを解消したいなと考えていました。
注文のしづらさは居心地の悪さに直結するので、「なんか頼みづらいから帰ろうか」「他のお店に移ろうか」という機会損失を防ぎたいなと。焼肉という特性上、1組当たり大体10回以上は呼び出しがありますので、そのたびに店員を呼ばなくてはならないというのはお客様のストレスに直結してしまいます。そこでマネージャーと相談し、お客様側からスムーズにご注文いただけるように、タブレットオーダーやモバイルオーダーなど幅広く調べながら導入を検討していきました。
焼肉店には一般的に、チェーン店を中心にタブレットオーダーが導入されています。ただ油も跳ねるし、機械にダメージがありそうだなと。初期費用も高額ですし、もし壊れたら買い替えにも結構な費用がかかるなと…。うちはカウンター席もあるので、端末を置くとかなり狭くなっちゃうし、各座席に置くものがコンセントもタブレット端末も、当然コンロも…と増えてしまうと余計にお客様が窮屈かなと。
そこで、モバイルオーダーならお客様ご自身のスマホが注文端末になるので、故障で買い替えるようなリスクを店舗側が持つ必要がなくなりますし、席も広く使えそう。うちのお店には合っているのではないかな?ということで、何社かお話を聞いた中で、3カ月間のお試しキャンペーン(※)もあったことから、食べログオーダーに決めました。
2023年11月時点。本キャンペーンは予告なく終了する可能性があります。
最初のお試し期間で、うちのお店でのベストな運用方法を探っていきました。土地柄、こういうシステムを使っている店舗が周辺に多い訳ではないので、ご高齢のお客様からは「使ったことがない」「注文しづらい」「老眼で見えない」などのお声もあって。QRを使いたくないというお客様に押し付けてしまうと常連さんの足が遠のいてしまう!、とすぐに対策を打つことに。
いくつか試行錯誤した中で、QRコードを貼る専用のPOPを作成して配布して、口頭注文をご希望の方にはスタッフ側の端末から注文を受ける…というオペレーションに落ち着きました。POPをお渡しするとQRをご利用されるかどうかがお客様の反応で分かるので、お互いの齟齬がなくなった印象です。
最初のうちは「これに頼れば楽になるな」と喜んでいたものの、たとえQRコードがあったとしても全部を頼ろうとしない、従来通り細かいフォローをしたりお声がけをしたりを徹底する、というのが思っていた以上に重要でした。焼肉店は業態的に滞在時間が長く、2時間以上が当たり前。長いと3~4時間超える方もおられるので、最初のうちはQRからご注文される卓でも「打つのが面倒…」となりそうなタイミングを見計らって、しっかりお声がけをして口頭での注文を徹底するようにしています。
この運用にしても当然QRがある分だけ導入前よりも注文をお伺いする頻度は減ったので、「このお客様は先ほど何を頼まれていたのか」「何をお勧めしたら満足度が上がりそうか」などをより意識して、接客の質を高めるようにしています。今でも常連さんがよく来てくれたり、お客様からの評判を損ねていないのは、そういう心配りが功を奏しているのかなと。
元々手書きで注文受付をしていたので、ここがかなり効率化されてオーダーミスや機会損失が減ったことがありがたいです。
焼肉ってどうしても料理の原価が高くなってしまうので、「ドリンクで利益を出していこう!」という方針で運営しているのですが、忙しいとせっかくドリンクが出ても手書き伝票に書き忘れてしまったり、お客様が「注文遅いし、もっと飲むなら次の店行こうか」となってしまったりして。こうした書き忘れのミスが減り、注文を取りに行けなくてもお客様ご自身で追加注文をしてくれることから、ドリンクの注文数が増えています。
あとはキッチンでの口頭のやり取りから、オーダーが入ると出てくる伝票”チビ券”になったので、「何サラダだっけ?」などの聞き間違いによる製造ロスもなくなりましたね。「このメニューお願いします」「これできたから提供して」とチビ券を渡し合うだけでコミュニケーションが完結するので、ここも助かっています。
そして何より一番大きいメリットは、アルバイトスタッフの工数を減らせることです。注文受付、会計の手間が大幅に減ったので、その分を他の作業に充ててもらうことで、必要なフォローやお声がけを維持したとしても1日1人分は工数を減らすことができています。1日4時間分、年間で120万円以上は削減できると考えると、本契約して月額利用料を払ったあとも、十分にペイできていますね。
実際に私たちが利用してみて食べログオーダー導入の効果をかなり実感したので、系列店の「和牛焼肉大衆酒場 ホルモン博多春吉のじゃん横」の店長にも紹介しました。こちらの店舗はより都市部にあるので人件費も高く、採用競争での人手不足もあり。湯田店で食べログオーダーでアルバイトスタッフの工数を減らせたことを伝えると、「ぜひ博多にも入れたい」と導入をすぐに決めていました。
これらはあくまで活用事例または期待される効果であり、実際の効果を保証するものではありません。
アルバイト不足や人件費高騰で困っている店舗さんは、モバイルオーダーを活用すればかなり解消できるかなと思います。特に若い方の対応力には目を見張るものがあり、QRコードを渡すだけでどんどん注文が入ってきますよ。ご高齢の方については、代理注文でフォローをすることで、うまく共存することができます。
「すみません」と呼ばれることが減ってやりやすくなったとスタッフも喜んでいますし、業務効率化が図れるのは一番です。ホール業務の負荷もアルバイトの工数も削減できて、メリットは十分にあるかなと感じています。
土日は12時から通し営業で、昼飲みをやっています。15時までの入店でお得な飲み放題もありますので、新鮮なホルモンとお得なお酒でぜひ楽しい時間を過ごしてもらえたら嬉しいです!
有料オプションの注文数増で客単価が26.4%UP
注文の97.6%がQRコード経由になり、少人数運営に成功
飲み放題での活用でスタッフの生産性が向上
歴史的建造物内の甘味処でのIT化で接客の質を向上
手厚くあたたかみあるサポートでITサービス初導入もスムーズ
日替わりメニューの簡単登録で注文受付を効率化
食べログオーダーの導入で接客の質が向上、フードの注文数が増え売上1.6倍を実現
食べログオーダーありきの店舗設計でDXを実現
複数サービスとの導入・比較後、他の店舗や業態で食べログオーダーを採用
地域密着型の居酒屋で、年齢層の高い常連客にも浸透
多言語メニュー対応で海外のお客様からの満足度が向上
人気韓国料理店で若い方や女性がより過ごしやすい空間に
創業100年目を迎えた鮮魚店の直営寿司店における“半歩先”のDXを実現